できちゃったから結婚する、と、ミもフタもない報告が友達から来たのは数年前のクリスマスの頃だ。
 挙式は内輪だけで1月末にささっとやって披露宴も親族だけでやる、引越し先は△△になるのでー…という業務連絡的メールの文末に、「そういえば」と彼女は続けた。

 そういえば、ウチの実家の近所の中華屋の長男がデビューしたという話を聞いたんだが、それはあんたが好きな嵐と何か関係があるのか?

 …関係、あるもなにも。

 前にも書いたことがあったかどうか失念したが、とにかくこの時の「実家の近所の中華屋の長男」という言い回しが私的にはサイコーにツボだった。言葉の中に相葉ちゃんが生きてる感じがする(ほんとか。)中華屋さんのご長男がデビューしたんですってよ、と、町内で噂になってるその雰囲気がヨイではないか。
 別に庶民的とかそーゆーわけでもないんだけど、ご長男、という空気は相葉ちゃんの周囲に確かに漂っている(ような気がする。)




 相葉雅紀的『嵐思ひ出のヒットソング』は、なんだろう。
 なんだろう、と自分で振っておいてなんだが、これには間髪入れず「ダガンライナー」と「がんばるさ」だと答える。
 なお、そんなタイトルの曲は存在しない(笑)

 「ダガンライナー」と相葉ちゃんが口走ったのは当時TOKYOFMで5人でやっていたラジオ番組(嵐音)の中。ファーストアルバムが出る時に、あぁだこうだと話をしていて、相葉雅紀的お気に入りの曲=DANGAN-LINERを紹介するのに「ダガンライナー!」とゆったのだ。
 確かに歌いだしとか「ダガンライナー」って聴こえるから多分まちがってはいない(まちがってるまちがってる)
 この時の「ダガンライナー!」っていう、妙にキッパリした、これがタイトルで間違いありません、みたいな、そーゆー感じが妙に忘れ難い。

 「がんばるさ」のタイトルはホントウは「君のために僕がいる」という(それはみんな知ってる)(この正しいタイトルが時々出てこなくなる…)
 これは確かコンサートの時に相葉ちゃんが曲のタイトルを普通に「がんばるさ」と言って、それは違うだろうという客席の空気をものともせず、いやあれは最初のタイトルは「がんばるさ」だったんだよという話で、しかも同時期のシングル候補に「恋はブレッキー」が上がっていたという話もあって、そんなんブレッキーががんばるさに負けたのか!
 …と、ものすごい衝撃を受けたので忘れ難い…。

 別に失言っていうわけでもないし、何も考えてなくて脳と口が直結してるとかそういうわけでもないと思うんだけど、時々相葉ちゃんは妙に記憶に残ることを言う。(時々、ではなく、いつも、かもしれない。)
 ビバアラシ、とか。

 この「ダガンライナー」と「がんばるさ」ってゆーのは、もう聞いた瞬間から自分の中でそーゆータイトルで固定してしまってて、それ以外の名前では考えない。
 たとえば、「コンサートの中盤以降でがんばるさって結構使ってるよなー、長持ちするとゆーか便利な曲だよなー」とか、そーゆーふーに、普通に使ってる。

 相葉ちゃんがまたへんなことゆってるー(へんなことって)(せめておもしろいこと、とか)、つってその場で終わらないってゆーのが。それってちょっとすごくね?と。

 言葉が生きてるっていうか。なんか、そんな感じ。ね?




 「飲む時、食べない方だから」

 最近ので一番胸にきゅんときた(笑)のはこれ。inTVガイド。
 「受験生にオススメ!嵐のお夜食」とゆーことでおにぎり作って、そんで「お酒飲んだ後、夜食にラーメンも食べるけど、ここでもライスは付けるし」って。そんで、「飲む時、食べない方だから」って。
 読みながら一人できゅんとしてみました(勝手にしてなさい。)

 なんだろ、このひとの言葉には生活がある(と、おもう。)
 あぁしたこうしたと細かいことをしゃべってるわけじゃなくて、形として見えなくてもなんとなくその生活感とかスタイルとかそーゆーものが。

 まぁ、そーじゃなくても、人前に出てき始めた時15歳とかそーゆー年齢だったはずのこの人が、飲む時食べないとか、なにを生意気なこと言ってるねーん!でも「きゅん」って感じー、…みたいな…そーゆー部分もありますわ…。




 いつだったかな、そんなに前の話じゃないんですが、お誕生日企画を5人分やっているけれども、相葉くんの分だけ話が浅くないですか、というメール(だったかなんだったか…)をもらったことがあって。別に責めてるわけじゃありません、ただ、相葉くんって語れなくないですか、とか、そーゆー感じの。

 語れなくないですか、はいそうですねぇ、ではしょうもないのですが。
 でも、その時思ったことは、語れない、のではなく、語られたくなさそうに見える、という面は多少はあると思うかもしれません、とか。語られたくなさそう、というのは、相葉ちゃん本人が、という意味で。

 相葉ちゃんは素直でー、優しくってすごく(少し、だろ)ばかでー、かなりの勢いで嵐が好きでー、って、とりあえずそれだけであるはずがない、というとこからスタートしたいわけです。その人についての何かを書きたい、と思った時に、規定の路線のそれがすべてです、って、それじゃしょうがない。

 でも、相葉ちゃんに関しては、それが全部でもいんじゃないかと思ったりすんの。
 それが相葉雅紀で、少なくとも人の目が届く範囲で本人がそうでありたいとしているのならば。
 嵐の中で相葉雅紀のポジションを答えよといったら私は「宝」とか「財産」とかそーゆー言葉が当てはまると思うんだけど、それも多分そーゆー意味で。
 そーゆーふうに、大事にしたい人。


 嵐で各メンバー同士のことをしゃべってください、みたいな時に、大抵二宮は相葉ちゃんのことを「ただのばかです」みたいに言うわけですよ(笑)
 当然、それがすべてじゃないはずで、ほんとにそう思ってるかってゆったらそれは多分違うと思うわけ。でも、「ただのばかです」みたいに言う。

 そうありたい、としていることと、そうありたい、ということを受け止めるということ。
 そうありたい、という姿勢が、すごくクリアに伝わってくる人だとおもう。相葉ちゃんって。

 ただのばかです、みたいなコメントを見るたびにきゅんとしてみたりする(なんでもかんでもきゅんとしすぎ。)
 理解者に恵まれるというのは、たぶん雅紀の人徳だね。




 毎年この日は、街中の人がキミを祝っている!(笑)

 おたんじょうび、おめでとう。

 Merry Christmas and a Happy new year,

 and a Happy Birthday!


 home