Some of my little friends say there is no Santa Claus.
Please tell me the truth.

あたしのともだちに、「サンタクロースなんていないんだ」って言ってる子がいます。
おねがいです、おしえてください。サンタクロースって、ほんとうに、いるんでしょうか?



たとえばそんな質問を雅紀くんが受けてしまったと仮定する。
彼はどうするだろうか。

ややひきつって笑いながら「そんなことないって!」とまず言う。
それから、「大丈夫、今日、来る!今日、絶対、キミの家にサンタさん来るから!」とも言う。
ひきつりながら後退りして走ってハンズかロフトかドンキホーテに行き、サンタ装束一式を買い込み、トナカイを引きつれ、ソリを調達し、超!危険をおかしながらもエントツから入ってきてくれる。

…ようなイメージもあるし、

「ん〜…」と絶句しつつ、うすーく微笑んでみたりして、そんで「わかんないよ」って言っちゃったりして。

…そんなイメージもあるし、

「サンタさんはね、いないの!」って、言い切っちゃうとか。

…それもないとは、言い切れない。


すごくよくわかるような、すごくよくわかんないような、とりあえず内面的なガード固いなそのかわり防御壁が透明で中全部見えてるよ的な、基本的に不安定に見えるんですけどそれはすごくアイドルやってく上では重要ポインツだと思うとか、とか、とか、
いろいろ思ったりするんですけどとりあえず。

彼は、周囲にものすごく好かれている。

子はかすがいならぬ相葉はかすがいだと思うこともある。


本当はどうするのであれ、なんとなく、彼は、

サンタ装束一式着込んでエントツから降りてきてくれそう

なことは確かだ。

そんながんばらなくていいんだって!っていうところまで、がんばってくれそうな、そんな空気があるわけだ。彼の周囲には。




Even if you did not see Santa Claus coming down, what would that prove?
たとえ、(えんとつからおりてくる)サンタクロースの姿が見えないとしても、それがなんのしょうこになるのです?

Nobody sees Santa Claus, but that is no sign that there is no Santa Claus.
サンタクロースを見た人は、いません。けれども、それは、サンタクロースがいないというしょうめいにはならないのです。



燕のいる駅 は、心配で見に行った。
(だって相葉ちゃんの近くにいる人がみんな心配だって言うから。)

でも、あの事務所に所属してそれなりに仕事してる人達は、基本的に「できない」ってことはない。舞台でも、映像でも、なんでも、それがいかにハードル高そうに見えても、それでも、べつに恥ずかしいことにはならない。だからそういう意味では「心配」ではないんだけど。

そういう意味で「心配」ではないんだけど、しかし、しかーし、

 舞台は、仰天するほどよかった。


始まる前、夏のコンサートの間中、舞台の話はMCで出ていた。その時に、
どんなセリフがあるの、どのセリフが好きなの、印象に残るセリフある?、ちょっと言ってみてよ、
みたいな流れになって、相葉ちゃんが言ったセリフというのが

行列の中にいると自分がどこを歩いてるのかわかんなくなるよ

って。

ちゃんと記憶してないしメモも残してないので、ちょっと正確じゃないんだけど、そんなニュアンスのことを。

それを夏にコンサートの大きなホールで聞いた時、漠然と、それは相葉ちゃん本人のセリフなんだろうと思ったの。自分がやってる役のセリフなんだろう、と。

ところが、秋にグローブ座で聞いたそのセリフは、相葉ちゃんのセリフではなかった。
他の役者さんの、セリフだったのだ。

そのことにすごく感動した…って言うとヘンなんだけど…。

自分が言ってるセリフじゃなくて、その舞台の話の流れの中で、自分の中に響いたセリフなんだと思うと、ちょっと、じーんとした。

流されてると、わかんなくなるよ。ちゃんと、立ち止まって考えないと。
あとで知らなかったって言ったって、もう、遅いの。

そういうことが、相葉ちゃんの中に響いたんだと思うと、ちょっと、じーんとする。


相葉ちゃんて、よく、「なんで?」みたいに言うよね?
「え、なんで?」って。そんなのあたりまえじゃん!みたいなことに、「なんで?」って。

それってすっごい大事なことなんだとおもう。たぶん。




The most real things in the world are those that neither children nor men can see.
この世界でいちばんたしかなこと、それは、こどもの目にも、おとなの目にも、みえないものなのですから。

No Santa Claus! Thank God! he lives and lives forever.
サンタクロースがいない、ですって?
とんでもない!うれしいことに、サンタクロースはちゃんといます。それどころか、いつまでも死なないでしょう。



相葉ちゃんのお誕生日はクリスマス・イブ。
思い出すのはやっぱり「ビバアラシ!」の時のこと。

ちょうどその日のコンサート、サプライズなバースデープレゼント。
感激してものすごく泣いちゃって、最後挨拶の時に突然客席に背中向けて「さくらいしょー!」とか叫び出してそのまま4人の名前を絶叫してさ。
相葉ちゃんがくるって客席に背向けた時、4人は「えっ?」て顔して、でも叫び出した相葉ちゃんが何を言おうとしてるのかわかって、うわっと笑顔になったの。
2部はサプライズでケーキが出てきて、それがわかった瞬間に相葉ちゃんが「なんだよもう泣かすなよー」みたいな顔したこととか。
そんで最後に「ビバアラシ!」とかみんなで叫んでて。

ほんと、忘れない。

クリスマス・イブだからね。
忘れようたって、世間が浮かれすぎてるから。忘れらんないね。


 There is a Santa Claus.

 サンタクロースはいつでも「ここに」いる。
 相葉ちゃんを見てると、そう思う。
 大事なことはここにある。そういうことだと、思ってる。


 I wish you a merry Christmas and a Happy Birthday!
 クリスマス・イブに。

 お誕生日、おめでとう。


"Yes, Virginia, There is a Santa Claus"
(September 21, 1987  "The New York Sun")
『サンタクロースって、いるんでしょうか?』
1977初版 1986改装版 偕成社


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