嵐、は、発表された当初、それほど歓迎されていたとは思えない。
なんとなく、実感としてそんな気がします。「え?」って思った人の方が多いはず。
まぁ、ジャニーズのグループなんて、最初は絶対「え?」なんだから、そんな気にすることもないんだけれど。それでも。
やっぱり、私も一瞬「え?」と思ったわけで。
でも「え?」の後でふっと、「ダンスグループなのかも・・・」って。そう頭が認識した瞬間、もう嵐のことは相当好きになってしまってました(笑)。私は。
「大野智と松本潤が一緒に踊ってくれるなんて、そんな楽しいことが・・・」と思った時にはもう抜け出せないところまでいっちゃってました。
めずらしく、というか、私は智と松潤を同じレベルで好きだったので。
他の3人も含め、これだけ好きなコたちが集まるのもめずらしい。一体どうしたことだ・・・とうろたえつつ、単純に喜んでいました。
と同時に。
勝負は歌って踊るところを見てからだな、とも、思っていました。
この日、私は運動会のキャンセル待ちに並びに行っていました。
並んでる間中、リアルタイムで見られないMステのことを考えて。
でも、不思議と「失敗したら・・・」とは、思わなかったなぁ。ヘンな自信があった。「智がいれば大丈夫」、そういう自信が。
事前にワールドカップの記者会見特番で多少曲が聴けたことも大きかった。
ラストが智メインのバラードになってて「これなら絶対良いはず」だと思ってたし。
帰る道すがら、別件でKinkiのファンのコに電話した時「衣装がすごいよ、スケてて。」と聞いて、その時まで全然衣装のことは考えてなかったことに気づいて(笑)
「ちゃんと5人で歌って踊ってる」ことだけ電話で確認して、ほとんど小走りに自宅へ帰りついて。
・・・こんなにわくわくしながらビデオを見るのも久しぶりだと。そう思いながら再生しました。
最初のMC。思ったよりちゃんとしゃべれてる!緊張してるっていうのもよくわかるんだけど(笑)、5人が普段通りにあのほわほわした空気だったのでほっとした。
衣装のことは電話で聞いてたので、あぁこの下に着てるんだな、と思いながら曲を待つ。
・・・いや、衣装のことは聞いといてよかったよ。
いきなりあれ見てたらちょっと、逆上したかも。聞いてても逆上したけど;;;。
衣装をぱっと見た感想として「・・・スバラシイ」と一瞬絶句(笑)
そんなに期待してたわけじゃなかったから、きちんと作ってもらったってことがまず嬉しかったのね。
あのシースルーは微妙に意見が割れるとこだと思うけど、ぶん的には完璧(笑)いやほんとに。
だって今しか着れないもんあんなの!
シースルーなのも、ノースリーブってのも、短パンっていうのも全部、若いうちだけだよ!
あれ見て「みんななんて似合うんでしょう・・・」って感動しちゃったのって私だけ?
そ、そんなことないよね;;;。(余談だけど、次の日のドームでこの衣装が見れるって期待してたのに、出てきたのはトランプマントのあの人たちでした・・・。)
で、ステージ。5人だけ!にちょっと感動。たくさん動ける!たくさん踊るんだ!と、当たり前のことを咄嗟に思った。
出だしのラップ。翔くんが翔くんなんだけど、翔くんじゃないんだよねーー!
ちゃんと「嵐」の翔くんなんだよ!他のみんなもちゃんと「嵐」になってるんだよ!
普段はぽわぽわしてるくせに!!
翔くんのあまりのかっこ良さに呆然としてる内に、もう何十回とそこだけ聞いてたサビの部分。相葉ちゃんを真ん中にVの字。
非常にスタンダードな振り付けなんだけど、そのスタンダードをきちっとやって上手にできるっていうのはすごいと思うのよ。しかも全員きちっとできるっていうのは。
そのあと横一列になるとことかね、すっごい良いのね。
一列になって、なんでもないような振り付けをするんだけど、それがかっこいい。
大野智は言うことなし。なんつーか、顔がよくって。とっても。
間奏のアクロバット、いつもの通りあっさりすごい技をやるのもよくって。
間奏あけのサビのとこ、5人で中央にがっとかたまる。
『A・RA・SHI』の中で一番好きなとこです。このあたりですでにぶんは涙目(笑)。
横一列でカメラが移動していくとこ、全員カメラにむかってのポーズがかっこいいのに感動。
ラストで智が歌い上げるのを見て鳥肌になり、終わって松潤がマイクおろした瞬間ふわっと笑顔になったのを見て、とうとう泣き出してみたりして;;;。
だってさ・・・みんなちゃんと「嵐」になってるんだもんよ・・・。
かっこいいんだもん・・・。カメラが自分のとこを向いてる、その一瞬を逃さないできちっとカメラ目線になるっちゅーのは、場数がなせる技なのか。
それでもって、曲が終わった瞬間、あっちゅーまに普段のぽわぽわに戻るのも良い(笑)。CMあけのほっとしたような顔も可愛い。
ひな段に座ってる時、魂抜けたみたいにほうけてるのも良い。
曲がかかった瞬間、ぽわぽわした人たちは「嵐」になる。
終わった瞬間、ぽわぽわに戻る。そのギャップがものすごく良いと思った。
彼らは仕事として「嵐」になり、仕事としてアイドルしてる。
元々職人の集団(と、ぶんは思っている)だからこそのことなのかもしれない。
「嵐」というネーミング、最初は「?」と思った。
だって、全員まったく「嵐」っぽくはなかったから。だけど、そうじゃない。
「嵐」のネーミングは多分間違ってない。
普段ぽわぽわしてる集団は、仕事になると「嵐」になる。歌って踊ると「嵐」になる。
いい名前だって、ほんとに、そう思いました。
総合的にみて、初登場は大成功だったと思う。
「おめでとう!」って、ここで言ってもしょうがないけど(笑)
「おめでとう」って言ってあげたいです。
心から、「おめでとう!」 |