ミュージカルをしよう!〜そのいち


 ミュージカルをしよう!第1段。
 っちゅーことで嵐でミュージカルをするのである。もとい。ぜひぜひして頂きたいのである。もっと言えば、してもらわないと困るのである。(その前に二宮にストレートプレイの舞台をやってもらわなければならないが、それはまた別の話である。)
 最近のパターンとしてはミュージカルとなると「じゃぁまぁ『MASK』で・・・」てな話になってしまいがちなのだが、それはちょっと待った!である。そりゃそうだ。MASKは基本的に3人の話であり、登場人物は少ないツクリをしているのだ。嵐ちゃんは5人いるのでそれはいけないのである。かといっていきなりオリジナルを!という流れも難しいかもしれない。では、まぁパターンとしてプレゾンから再演するとして、どれを選ぶか。私も全部見てるわけでもないのだが、ひとつだけ「これを何故再演しないのだろうか」と思う演目がある。それが1988年のプレゾン『カプリッチョ−天使と悪魔の狂想曲−』なのである!ぱちぱちぱち!
 以上前置き終わり。
 以下『カプリッチョ』の概要を説明しよう。
 キャスト
 小南笑平=植草克秀(探偵の卵。ごく普通のいい奴だが少々優柔不断)
 天使=東山紀之(小南の心の中の『天使』の部分をコントロールする)
 悪魔=錦織一清(上と同様に『悪魔』の部分をコントロールする)
 本来小南くんの心の中に住んでいるはずの天使と悪魔が外に出てきてしまって、小南くんがなにかしようとするたびに天使は『天使』の観点から、悪魔は『悪魔』の観点からやいのやいの口を出すわけである。そのうち小南くんに憧れの女の子ができてしまってさぁ大変・・・というノリのストーリーである。
 さ、これを嵐でやろう・・・やろう、たって「これだって3人じゃん!」とお思いであろう。でも、私はどーしてもどーしてもプレゾンから再演ならばこれがいいのである。そこで頭をひねった結果のキャストが以下である。
 小南笑平=二宮和也(ここは役名も『二宮カズナリ』でいってもらおう)
 下級天使=松本潤(二宮の天使の部分をコントロールする)
 下級悪魔=相葉雅紀(同様に悪魔の部分をコントロールする)
 上級天使=桜井翔(松本のお目付け役。普段は天上にいて監視している)
 上級悪魔=大野智(相葉のお目付け役。同上)
 小南改め二宮と、下級の天使悪魔の関係は少年隊版と変わらない。
 違うのは天使悪魔にはランクがある、という点である。下級のうちは誰かの心の中に住み、そいつの心をコントロールできるように修行するわけである。そして、無事その修行がすみ、一人前と認められれば天上に帰って無事上級になれるわけだ。下級のうちは、誰かに・・・この場合二宮につきまとって1日を終えて二宮が眠りにつくと、其々のお目付け役のところに1日の報告に行く義務があるのだ。
 天使チームはとにかくアツイ。抜けまくりの天使松本を叱咤激励し、隙あらば拗ねるのをなだめすかし、天使桜井はとにかく大忙しである。最後のキメゼリフは「悪魔なんかに負けんじゃねーぞ!」(ファイティングポーズ付。)
 対して悪魔チームは淡々としている。悪魔相葉は少々ひ弱なところがあるが、まぁ及第点だと悪魔智は思っている。ただ、今回競合している天使の方がなにをやってくるかわからないため、ちょっとめんどくさいなぁとも思っている。キメゼリフは「・・・あっちに負けたらコロス」(無表情なまま)である。
 で、ストーリーとしては二宮に憧れの女性ができる、と。このキャストはうんと年上がヨイ。職業はバレリーナあたりでいかがだろうか。(だったら「カッチャトーリ」と二宮くんが主張したとしても、『バレー』選手ではちょっとロマンチックさに欠けるのでそれはダメなのである。)そしてその女性にはすでに婚約者がいたりするわけだ。天使は「そんな別の人の奥様になる人なんか好きになっちゃイケナイよ!」と言い、悪魔は「まだそう決まったわけじゃねーだろ、とっとと奪っちまえ」とけしかける。「奪うなんてそんなのダメだよ!プレゼントを持って行って、婚約者の方も交えてお話できるようにがんばればいいんじゃないかな!」「そんなかったりーことできっかよ馬鹿。とっとと乗り込んでって婚約なんか壊しちまえばいーんだよ」「よくないよ!」・・・と天使悪魔がケンカする横で、1人思い悩む二宮くん。そんな最中に、憧れの人の婚約者が事故で亡くなってしまう(このへんミュージカル的。)彼女の悲嘆ぶりに言葉もない二宮。ここで天使としては「慰めに行かなきゃ」とすすめなければならないし、悪魔としては「チャンスだ」とけしかけなければならないが、下級の2人は今の二宮はそっとしておいてやりたいと思う。だが、それでは上級になることはできない。天使チームは「なんでほっといてあげちゃダメなの?」と熱くなる下級松本を「それが天使の仕事だからだよ」と上級桜井はつきはなす。悪魔チームは「俺のやってることって正しいのかな」と悩む下級相葉に「悪魔に正しいことなんてないんだよ」と上級智が諭す(シャレではない。)渋々二宮の元に戻る下級の2人だが、遠くから二宮を見守ることしかできない。そんな下級の2人を見て、とうとう上級の2人も地上に降りてくる。天使と悪魔の対立はどうなるのか!?下級の2人は無事上級になれるのか!?二宮の恋は成就するのか!?・・・という笑いと涙いっぱいの(ホントかよ)ストーリーである。
 肝心の歌&ダンスもいろいろと用意されてるのである。天使悪魔それぞれで踊るナンバーもあれば、二宮を真ん中に下級2人が踊るナンバーもあり、上級2人が天使悪魔それぞれの苦悩を歌い上げるナンバーもあったりするのである。二宮くんと悪魔、二宮くんと天使、も1曲ずつ用意しよう。
 余談ながら、二宮の憧れの人のキャストには、元ヅカの風花舞or森奈みはるを私が想定していることも書き加えておこう。
 以上、ミュージカルをやろう第1段、これにて終了〜である。

 追記:小南二宮はもう絶対そう!なのであるが、天使悪魔のキャスト分けはかなり迷った。天使=相葉松本、悪魔=大野桜井、だとバランスがとれないし。桜井大野を逆にするとか、天使悪魔を丸ごとひっくりかえすとかでもいいかな・・・とは思うのだが。天使=桜井松本、悪魔=大野相葉に落ちついたのは、天使にイキオイがほしかったからである。天使はあまりにも保守的で、学校の先生のよーな物言いをするわけだから、それなりの説得力と、それゆえのおかしみ、みたいなものが欲しい。だったら桜井松本かなぁ、と思ったわけである。逆に悪魔に大野相葉を押すのは、この2人はぽわぽわ系の魅力もさることながら、冷徹な感じも似合うのではないか、と思ったからである。特に相葉が悪魔というのはすっごーーーーく見てみたい。大野は悪魔の方がダンスの面を考えてもいいかなぁ、と。ダンスナンバー的には天使よりも悪魔の方が『色』のついた激しいものになるので。そうそう、天使チーム悪魔チームの組分けは、其々の踊りのテイストも一応揃えたつもりなんである。また、ストーリー部分では二宮の天使悪魔どっちつかずの優柔不断ぶりがうまく出ないと説得力がなくなるが、そのへんはまったく心配ないであろう。小南くんは衣装がチェックのジャケットにニッカボッカ(知ってる??乗馬する時とかの、ふくらんでて膝のあたりをゴムでしめてる感じのズボン)をはいてしまったりするという激カワイイものなため、そのへんも見所である。髪型はこの場合茶髪or黒髪ストレート指定。天使悪魔の衣装はまっしろとまっくろで、サテン生地で肩のところに羽っぽいひらひらがついた踊りやすい衣装である。上級の方には少しスパンコールを多くして区別する、と。

 ・・・自分で書いておいてなんだが、すっげー見たいなーこれ・・・。

 もひとつ余談。私がいっちばん最初にこのカプリッチョ再演をジュニアで考えた時のキャストは小南=大坂俊介、天使=町田慎吾、悪魔=大野智であった。これには怪談トリオバージョンもあって、そっちは小南=川野、天使=翼、悪魔=滝沢、である。それ行けトリオバージョンは小南=浜田一男、天使=桜井翔、悪魔=穴沢真啓、である。皆様もおヒマな一瞬を見つけてキャストを考えてみたりするとちょっと楽しいかもしれない。ちなみに私の最新版カプリッチョキャストは小南=長谷川純、天使=生田斗真、悪魔=山下智久、である!これはハマるよ!

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