婿にするなら!


 するならシリーズ(シリーズなのか?)第2弾は「婿にするなら!」である。さて、ここで
「まぁ、婿!?お婿さんなのねっ!?じゃぁ自分と結婚して婿に入ってもらうなら誰がいいか、っていう話なのね!?」
……とか思ってしまった貴女。貴女はまちがっています!!そうですそれはまちがいなのです。この「婿にするなら!」の設定は
自分に年頃の一人娘がいるとして、その婿養子として迎えるのなら誰がよいかを検証する話だからです…フッフッフッ。つまり!つまーり、私及び貴女は「母親」なのです。OK?適齢期の一人娘を持つ母親。そしてある日その娘が「お母さん、今つきあってる人が婿養子になってもいいって言ってくれたんだけど…」と、こっそり相談に来てしまう。その時!その婿養子になってもいいって言ってくれた娘のつきあってる相手、これは誰がよいか?という話なわけです。OK?

 結論からいきましょう。これはぶん的イチオシは誰あろう「松本潤」その人です。きっと娘は今まで奴と「命懸け」(桜井談)で「翌日が不安でたまんねーよ」(桜井談)と思いながらつきあってきたことでしょう。それでも情がうつって(情なのか?)「アタシってばもっと幸せになれるかもしれないのに…」と思いつつも、別れるまではいかないままに不安をひきずってつきあってきたことでしょう。でも!もうそんな心配はいらないのです!だって松本潤くんは「婿養子になる」ことを承諾してくれたのですから!!
 娘は不安でいっぱいのまま母親(つまり私)と対面させるわけです。ここでまさか「私ってば今まで命懸けで、翌日の不安と闘いながらこの人とつきあってきたの…」とは、娘は言いません(言えません。)「いい人なの」とあたりさわりのないことを言うだけで「実は気分屋で衝動買いが多くてハヤリもの大好きで…」とか、言ってはいけないことは言わぬが花だと知っているのです。「すっごく頼りない人なんだけど…」ぐらいはちらっとこぼすかもしれませんが、そんなことはいいのです。だって、5人の中では婿養子にするには松本潤が最適なのですから(本当にそうなのか?)
 それでは以下、「なぜ、松本でなければならないのか」つまり「なぜ、他の人ではダメか」を検討していきたいと思うわけです。

 
@なぜ桜井翔ではダメか。
 翔くんはいい。とてもいい。婿としても娘の夫としても完璧だと思う。釣書など出させたら完璧も完璧である。興信所に調べさせても(そこまですんのか…)ホコリ一つ出ないであろう。ぐぁ。
 そこが、婿としてはイカンのである。母親としては、「こんないい息子さんがいつまでウチなんかの婿でいてくれるかしら。いつかウチの娘に飽きてしまったりすることがあるんじゃないかしら」と、常に心配していなければならない。これはツライ。やはりなんとゆーか、婿養子とはすなわち「ウチの子」になってもらわなければならないわけで、思わずこっちが気を使ってしまったり心配になってしまうほど釣書的に完璧な桜井翔ではイカンと思われるわけである。

 
Aなぜ二宮和也ではダメか。
 奴はかしこすぎるからダメである。「婿養子になる」ことのメリットもデメリットも深く考えた上で承諾してくれたようだが、いつそのデメリット面の方がいやになってふらっと出ていかれてしまうかわからない。ギターを持った渡り鳥チックに、書置きもなしに家を出ていかれてしまいそうではないか。ご近所に「あそこの家の婿養子さん、朝はやーくにギター抱えて出て行っちゃったらしいわよ…」なんてウワサされると娘が不憫なので、そういう不安を残す二宮では婿は失格なのである。

 
Bなぜ相葉雅紀ではダメか
 相葉ちゃんは何も考えていないからダメである。(断言。)(おいおいおい!)
 いや、いい。別にそれはいいんだ。多分、彼がウチの娘を好きな気持ちに嘘偽りはないだろう。夫としては完璧だと思う。だが。
 たとえば、ぶっちゃけた話遺産相続の話なんかしてる時に目の前に相葉ちゃんがいて「はぁ、はぁ」とわかってんだかわかってないんだか不可解なうなづき方をされてごらんなさい。「今はいいけど私が死んだら一体この人大丈夫なのかしら…。悪い地上屋(いるのかまだそんなん)に騙されたりとか、まがい物つかまされたりしないかしら…」と、不安の海に叩き落されること請け合いである。心配のあまり、おちおち冥土にも行けないような、そんな婿はダメなんである。

 
Cなぜ大野智ではダメか。
 奴はああ見えて甘えたなくせに亭主関白しそうだからダメである。『亭主関白な婿養子』って、やじゃないっすか!?で、その婿養子も一旦承諾したものの、書類上の手続きのめんどくささに根を上げて(なにしろ名字と住所が変わるのは男の方なのだから、ありとあらゆる手続きが必要)、あっさり「やっぱやめた」と言われて終わりそうなところもダメなんである。

 その点、松本潤はいい。まず@のような不安は絶対にない。奴と「命懸け」で「翌日の不安と闘いながら」つきあっていける娘さんが早々いるとは思えない。気持ち的に「ウチの娘がもらってやったのよ」ぐらいのイキオイでいれるところが母としては安心につながっていい。Aのような不安もない。たとえば何らかの事情で家出するよーな事態になったとしても、母親として3時間以内に見つけ出す自信はある。Bについては、松潤は頼りないは頼りないが、別にぼーっとしてるわけではないのだ。奴は頼りないからこっちがかばってあげなきゃ!という気にさせると同時に、非常に様々な意味で「熱心」なのである。例えば遺産相続の話などしてても、熱心に聞く姿勢を見せてくれるだろう。その話の内容を覚えているかどうかは別問題だが(多分覚えちゃいないだろうが)、少なくとも熱心な姿勢を見せてもらえるだけでこちらとしては安心できる。Cは松潤の場合、めんどくさい手続きもこちらに一々聞きながらコツコツと進めていくであろう。こちらはその些細な質問に笑顔で答えていればいいのである。亭主関白に関しても、例えば奴が「俺は亭主関白になるんだ!」と決心して実行したとしたって、マツモトの亭主関白などだからどーした!!的な心構えでいられる程度のものであろうと予想されるため、こちらも大丈夫なのである。
 だって、カワイイじゃないか。会社行く前に玄関先で「おはようございます」って挨拶してくれる婿養子の松潤!自分の夫にするにはちょいと(とゆーか、とっても)躊躇してしまうが(そーなんかい)、婿養子なら完璧だね!がんばれ私の娘!って感じだね!

 さて、最後に。もしかしたらお気づきの方がいらっしゃるかもしれないが。
 このトートツな「婿にするなら!」企画は、別名松本潤救済企画ともいう。
 嵐音にて、ぶっちぎりダントツ「彼氏にしたくない」ナンバーワンをお取りになってしまった坊ちゃんを救済すべく、じゃぁはたして何だったら松本潤が一番なのか、を熱心に考えた末の結論が「婿養子」だったのである。……救済でもなんでもない気がするが、とにかくそうなんである。はたして「婿養子」でナンバーワンでも嬉しいわけあるかい、という噂もあるが、とにかくそれしか思いつかなかったのだからしょうがないんである。
 なお、「ってゆーか嵐って結局全員長男じゃん?婿養子にはもらえないんじゃないの?」とかいうまっすぐなツッコミはご遠慮致しているので、その点はご理解頂きたいと思う次第である。まる。


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